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将棋・A級順位戦最終局・一斉対局<3/2>

一気に春めいた日々になりました。先週までの寒さがウソのようです。
いかがお過ごしでしょうか。院長の飯田です。

3/2、、、将棋界の一番長い一日といわれるA級順位戦最終局一斉対局が行われました。まず、なぜこの日が、将棋界の一番長い日といわれる所以を申し上げますと、将棋界にはいくつかのランクがあり最頂点には名人、その一つ下にA級順位戦リーグ(今年は特例で11人)というものがあります。一年間通してのリーグ戦なんですが、最終から2局目の対局まではバラバラの日程で行うものの、最終局は一斉に同日行うことが通例となっています。
で、やはり誰しもプロ棋士ならば名人に挑戦したいので名人挑戦権争いも激しいのですが、同時に降級(B級1組への陥落)争いも熾烈を極めております。今年の挑戦権争いには豊島八段、久保王将・・・が絡んでいましたが、私が注目したのは残留争いです。
もっとも私が注目していたのは、三浦九段-渡辺棋王戦。お二人とも勝てば残留、負ければ極めて降級の可能性が高い一戦となりました。
将棋にちょっと詳しい方なら「この二人って・・・」と思うはず。そう、一昨年、当時・竜王というタイトルを持っていた渡辺棋王が「三浦九段は、スマホでカンニングして不正に指しているのではないか。そのような方とはタイトル戦を戦いたくない。」と異議申し立てされ、三浦九段がタイトル戦に出場できないという事件がありました(その後、三浦九段の身の潔白が証明された)
つまり、当事者同士はどう感じているか分かりませんが、見ている側は、因縁の対決といっても過言ではありません。
午前9時から始まった対局は夜中の11時を過ぎても二転三転。三浦九段の攻めに渡辺棋王が粘る展開となりました。結果は、三浦九段の勝ち。勝った三浦さんは、A級残留を決めました。
負けた渡辺棋王は他の対局結果のめぐり合わせもあって、A級から陥落・・・
タイトルホルダーでもあり、永世竜王の称号も持つ渡辺棋王が陥落するとは、予想だにしませんでした。
ニコニコ生放送で対局を見ていたのですが、視聴者から「因果応報」「悪事は身を滅ぼすの典型」といったコメントが流れましたが、私はちょっと違うなと思いました。
本当に、頂点の戦いだからこその残酷なまでの戦い、その中で生まれる美しさ・・・
対局が終わったのは12時を過ぎていましたが興奮してなかなか寝つけませんでした。
かなり高い確率で、渡辺棋王はA級に戻ってくるはずですし、そう願いたいです。

追記:ちなみに名人挑戦者争いは同勝で6人が並び、プレーオフへ。こんなことも、史上初!!